寝耳に日刊ラジオレビュー 2021年9月8日(水)号~意外性のある構図~
【聴いた番組】
『Creepy Nutsのオールナイトニッポン0』(ニッポン放送) ゲスト:見取り図
『#むかいの喋り方』(CBCラジオ)
『Creepy NutsのANN0』のスペシャルウィークに、「ラップもできて見た目も出身地もR指定に近い男」盛山を要する見取り図が登場。
というわけでとにかく盛山をフィーチャーする展開になるかと思いきや、いっぽうで実はその相方のリリーのほうがリスナーとしては先行していて、むしろヒップホップという文化自体に強い興味を抱いているというのが意外だった。
見取り図というコンビの見方が、この放送を聴いて少し変わったかもしれない。盛山がネタで使うラップをリリーに聴かせて、その判定を信頼してネタに反映させているというのは、正直まったく想定していなかったコンビの構図で、より深味が増した印象。
初回からいきなりラジオとの親和性の高さを見せつけた『滝音のハコ』は2回目の放送。
この枠は2本録りであるため、初回の反響がまだわからず本人らにもまだ手探り感はあるようだが、リスナーからのリアクションメールが届く次回でどんな反応が見られるのか楽しみである。
二人のフリートークを聴いているうちに、意外と頼りなさそうに見える秋定のほうが実はしっかりしていて、逆にしっかりしているように見えるさすけのほうが案外天然なところがあるようで、そんな見かけによらぬ実情が、徐々に垣間見えてくるのが面白い。
考えてみればたしかに、名前が平仮名の「さすけ」であるうえに「あたし」という一人称を用いている時点で、すでにその伏線は張られていたというべきか。
コンテストに対する妙に飄々としたスタンスも含めて、かなり独特な空気感を持ったコンビなのではないかと、にわかに思いはじめている。