テレビに耳ありラジオに目あり

テレビ/ラジオを自由気ままに楽しむためのレビュー・感想おもちゃ箱、あるいは思考遊戯場

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ラジオ評

いま注目のお笑い芸人ラジオ10選~おすすめ全国版2021~

昨年書いたこちらとの重複を避けつつ、新しめのところをフィーチャーして。radiotv.hatenablog.comそれにしても今年はかなり芸人のラジオが、特にポッドキャストを中心に増えてきている印象で、ここへきて業界全体がシフトチェンジする時期に来ているのかも…

いま聴くべきお笑い芸人ラジオ~おすすめ全国版2020~

ラジコプレミアムの恩恵によって、全国各地のラジオが聴けるようになった。その昔、ループアンテナを持って部屋を練り歩きながら、なんとか遠くの電波をキャッチできないものかと悪戦苦闘しては隣国の怪電波を拾っていた僕のようなラジオ好き、お笑い好きに…

『アインシュタインのヒラメキラジオ』~追い込まれた先に煌めくヒラメキのプロセス~

見た目に恐ろしくインパクトのあるコンビが、顔の見えないラジオでその本領を発揮している。こんなに痛快なことはない。そのねじれた状況が、すでに丸ごと面白い。「ねじれ」とは「笑い」であり、「笑い」とは「ねじれ」である。 この四月からはじまった『ア…

『キョートリアル! コンニチ的チュートリアル』~「幼馴染み×地元局」という独特の磁場が引き出すその面白さは癒やし系~

面白さにもいろいろな面白さがあって、緊張感のある面白さもあれば癒やし系の面白さもある。もちろん他にも面白さの種類はいくらでもあるはずだが、大きくその二種類に分けるとするならば、前者は恋愛に、後者は結婚に喩えることができるのかもしれない。京…

『オールナイトニッポン0』新ラインナップ発表~『三四郎のANN0』継続への喜びと『ニューヨークのANN0』への期待~

本日、2016年春からの『オールナイトニッポン0』新ラインナップが発表された。月~金のパーソナリティの中で、お笑い芸人枠は木曜と金曜。木曜がニューヨークで、金曜は火曜から異動してきた三四郎が担当する。 昨年からはじまった三四郎はコンスタントに面…

『三四郎のオールナイトニッポン0』~若手芸人らしからぬ落ち着きが芳醇な言葉をひき立てる超自然体ラジオ~

『オールナイトニッポン』といえば、たけし・タモリ・さんまの時代から芸人にとっての戦場であり花の大舞台であり一世一代のチャンスである。むろんあの時代ほどの神通力はないかもしれないが、それにしたって多くの芸人にとって憧れのステージであることに…

『ラブレターズのオールナイトニッポン0』終了に寄せて

『ラブレターズのオールナイトニッポン0』が、一年間の放送をもって幕を閉じた。それについて思うところはTwitterにもいくつか書いたが、改めてここに書き記しておきたい。 そもそもの始まりは、2012年夏の『オールナイトニッポン45周年 お笑いオールスター…

ふかわりょう『life is music』~いよいよその口を開きはじめた「谷底」という深夜の楽園~

ようやくラジオパーソナリティとしてのふかわりょうが帰ってきた。 8年半続いた『ROCKETMAN SHOW』が9月末をもって終了となり、10月からはじまったふかわりょうの新番組『life is music』。4時間が2時間になり、1:00開始が3:00開始になり、生放送が録音にな…

ラジオと時間~『ROCKETMAN SHOW』終了に寄せて~

ある番組の終了をきっかけに、ラジオと時間について考えてみたいと思う。ここで言う「時間」とは、放送時間帯というよりは、番組そのものの「尺」つまり「長さ」を指す。いや時間帯のことも、ちょっとは関係あるかもしれない。 9月27日深夜、「ロケットマン…

『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』2014/6/6放送回~きよしがボケてたけしがツッコむ! ツービートのゲスト出演にみるボケとツッコミの交換可能性~

漫才コンビのボケとツッコミは、どうやら歳を取ると入れ替わることがあるらしい。 今日の『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』には、ツービートがゲスト出演。この番組にはこれまでにも、たけしが単体でゲスト出演したことはあるが、二人揃っての出演は初めて。…

ラジオ2014年春の改編注目番組 聴取率のお話を添えて

タイトルの気まぐれフレンチ感は真の気まぐれに過ぎずシェフにあらず。本題へ。 ラジオ春の改編の一番大きなものといえば、毎年結局のところ「ナイター中継開始」ってことになってしまい、大幅な枠を野球中継に奪われながらもその隙間で細々と冒険実験する、…

『JUNKサタデー エレ片のコント太郎』~2013/6/15放送回~

裏番組である『オードリーのANN』よりもむしろこちらのほうがコントと銘打っているのだが、今はもう番組ではコントをやっておらず、どうも読めないスペシャルウィーク企画は片桐仁のダイエット不成功っぷりを嘆くあまりの肉体改造計画。 当初の意図としては…

『ROCKETMAN SHOW』~2013/6/15放送回~

漢字の話をなんでもいくらでもできるゴルゴ松本を迎えての漢字トーク。ラジオ番組は数多あれど、さすがにここまで漢字について掘り下げ続けた番組は、例がないのではないか。 しかもその基本には単なる知識ではなく、常に好奇心が出発点にあるから、完全にエ…

『オードリーのオールナイトニッポン』~2013/6/15放送回~

スペシャルウィーク企画は、NHK-BSの『七人のコント侍』に春日が出演していたという流れからのラジオコント企画「荒野(コント)の七人」。 オードリーの二人に加え、気鋭のラブレターズと謎の外国人を含むタイムボム、そして吉木りさという未知の組み合わせ…

『JUNK おぎやはぎのメガネびいき』~2013/6/13放送回~

ラジオのスペシャルウィーク(聴取率調査週間)は、数字取りのあざとい企画が多く、番組の本質を見失う内容に辟易することも多いものだが、今回のスペシャルウィークはむしろ番組の核心部分を強化するような、素晴らしい企画が多かった。 ここからはその中で…

『JUNK おぎやはぎのメガネびいき』2012/6/14放送回~チャーハンの上で空転するエロス~

ためになる新書が売れ、実用的な情報番組が求められ、誰もがTwitterで自分の役に立つ情報をかき集め、さらにはご親切にもそんなお役立ち情報をリツイートして拡散までしてくれる今の世の中、ここまで役に立たないことしかやってない番組が存在することの奇跡…

『JUNK 伊集院光深夜の馬鹿力』2012/6/11放送回~長き逡巡の末の一瞬の和解劇~

伊集院光とアンタッチャブル柴田が和解した。というか、「和解する必要もなかったことがようやく判明した」と言ったほうが正しい。実はそういう曖昧な関係にこそ明確な和解が必要なのだ。それがたとえ、単なる儀式のようなものに過ぎなくても。 そもそも二人…

『JUNK おぎやはぎのメガネびいき』2012/6/7放送回~日本一ジェントルな人でなし・小木博明の炸裂~

高橋みなみの発言「努力は必ず報われる」を「それは報われた奴の言葉だ」と真っ向から否定し、篠田麻里子の競争礼賛スピーチと小島慶子のグイグイ感を異様に恐がる小木はやっぱり最高だ。 【『JUNK おぎやはぎのメガネびいき』HP】 http://www.tbsradio.jp/m…