寝耳に日刊ラジオレビュー 2021年10月27日(水)号~パンサー向井とパンドラの箱~
【聴いた番組】
『#むかいの喋り方』(CBCラジオ)
『24時のハコ』(TBSラジオ) ザ・マミィ
『むかいの喋り方』で、パンサー向井がパンドラの箱を開けてしまった。「ラジオ好きの恋愛は上手くいかない」という禁断の説が封じ込められていた箱を。
わりと単純に、「恋愛に時間を費やしている人はラジオを聴く時間がない」つまり「ラジオを聴くのは恋愛に時間を費やしてない人」という図式は成り立ちそうだが、それ以上に響くのは、「ラジオ好きはメタで考えるから恋愛下手」という指摘のほうかもしれない。
たしかに恋愛というのは思い込み上等で、メタな客観的視点など邪魔でしかないのかもしれない。必要なのは圧倒的主役感であって、脇役にばかり感情移入しているこのラジオなど、明らかに真逆の方向であるような気がしてくる。
――なんて考えながら聴いていると、その説に反応したリスナーから救いのメールが続々と。
中でもラジオ側の切り札となったのは、やはり星野源だろう。かなりのラジオ好きでありながら、あれだけ人に羨ましがられる結婚をしている人がいるのだから、彼はたしかに全ラジオリスナーにとって希望の星には違いない。
でもそうなるとやっぱり必要なのは才能か、という元も子もない着地点は見なかったことにして。