2014-07-01から1ヶ月間の記事一覧
テレビドラマの個性というのは、コメディとシリアスの配合比率によって決定される。 と言ったら明らかに言いすぎだが、視聴者それぞれに好みの配合比率があり、近ごろは作り手の側でもベストな比率をあれこれ模索している感が強い。昔のドラマはそれが自然な…
しょっぱなから圧倒的な情念を感じるドラマである。渦巻いている、という言葉がこれほどふさわしいドラマは久しぶりかもしれない。どこもかしこも葛藤まみれの構図。それは言い替えれば古典的であるとも正統派であるとも言える。 そもそもが1966年に放送され…
初回2時間SPは、今どきのドラマにしてはさほど過剰な演出もなく、現実と非現実の狭間をピンポイントで突いた宮部みゆきの原作力を感じさせる充実した内容。 ただしメインとなる事件がバスジャックということで、当然だが中盤からバス内部のシーンが延々と続…
原作/天童荒太、脚本/大石静。 とにかく主演の松雪泰子が怖い。出演者全員が怖い。いや伊藤淳史だけが救いとして用意されており、通気孔のような働きをしている。 脚本も演出も、とにかく怖がらせる方向へと迷いなく徹底されている。明るい出来事があった…