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寝耳に日刊ラジオレビュー 2021年9月3日(金)号~太田伯山~

金曜ラジオ

【聴いた番組】

『問わず語りの神田伯山』(TBSラジオ

マヂカルラブリーオールナイトニッポン0』(ニッポン放送

神田伯山が太田光のことを喋って、面白くならないことがない。

それは共演を重ねることですでに信頼関係が構築されているからとか、互いの芸をリスペクトしあっているからとか、共通の心の師として立川談志という存在がいるからだとか、もちろんそういうことなんだとは思うが、だからといってそれが面白いほうに転がるとは限らないわけで。

やはりお互いが相手に、どこかかつての自分とこれからの自分を見ているような気がする。そんなことを言うと、二人とも口を揃えて、「あんな奴と一緒にすんな!」と言うに違いないが、その口調の揃い方がまた、相性の良さを表してみたりもして。

今回はお察しのとおり、『ラフ&ミュージック』で太田光松本人志が共演を果たした件について。というよりは、それに関して太田が『爆笑問題カーボーイ』で話した件について、と言ったほうが正確かもしれない。

そこまで追いかけていってイジり倒す伯山は、真面目なんだか意地悪なんだか。それどころか今回は、5ちゃんねるの『爆笑問題カーボーイ』スレッドまで覗いたうえで、コアな太田ファンのリアクションを掴み取ってくるという見事なまでの深追いっぷり。「いや、あんたが一番の太田ファンだろ!」というツッコミを待ち受けているかのようで。

中でも、『カーボーイ』で太田が「俺はすべて笑い飛ばしたい人間だから」と言っていたことに対する、「二十数年笑い飛ばせてなかったじゃん!」というツッコミは、僕も水曜日のレビューで同じようなことを書いていたので、「やっぱりそこはそう思うよね」と答えあわせが叶ったかのようで、なんだか妙に嬉しかったり。

この番組に関してはいわゆる「神回」など挙げていったらキリがないが、挙げるとすればそこに含まれることになるだろうという2021年9月3日放送回。