2021/7/18(日)のラジオ聴取日記~モテない男の話し方~
【聴いた番組】
『オードリーのオールナイトニッポン』(ニッポン放送)
『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』(JFN系列)
オードリー若林が奥さんとの会話の最中に気づいたという、モテない男の話し方。
これが目から鱗の内容で、自分もまさにこれをやっていることを痛感。ゆえに痛恨。
フィーリングより道理を重視。周辺情報から論理で囲い込む。すぐに具体例を挙げて説得しにかかる――。
あれ、これってひょっとして、まんまビジネストークの論法なんじゃないの?と気づく。
だとすればこれは、利害関係が前提となっている場合にのみ有効な会話であるはずで、同じ手法をエンターテインメントとしての日常会話に適用することには無理があるような気がする。
とは思うのだけど、オードリーの二人も言っていたように、男友達同士では、実はこれが学生時代からわりとオーソドックスな話法であったりする。
特に意図的にそうしているわけではないし、もちろんビジネスライクに話しているつもりもなくて。
なんならそれが楽しいからそうしているのであって。
でもそれが、その論法の外側にいる人たちから見たときに、どう見えるのかというのはまた別の話で。
これは会話に限らずあらゆる側面、たとえば男性向け雑誌と女性向け雑誌の方向性の違いとかにも、表れているような気がする。男性向けファッション誌のキャプションは論理と機能性で説得してくるが、女性向けファッション誌のそれはイメージや感覚的な表現が多い。
もちろんいまの時代に、男女の性差を二種類にきっぱり分けて語ることに無理があるのは承知しつつも、やはり自分の外側にある視点や論法に気づいて理解することは、翻って自己の表現を豊かにすることにもつながってくると思う。
違いを理解したからといって無理に合わせる必要はないのだけれど、互いの違いを認識することは、多様性を認めるための第一歩でもある。