2021/6/26(土)のラジオ聴取日記~森三中・黒沢のラジオびいき~
【聴いた番組】
『JUNK おぎやはぎのメガネびいき』(TBSラジオ)
『三四郎のオールナイトニッポン0』(ニッポン放送)
『宮下草薙の15分』(文化放送ポッドキャスト)#77 ゲスト/トム・ブラウン
『さらば青春の光がTaダ、Baカ、Saワギ』(TBSラジオ)
今週の『メガネびいき』は矢作が病欠とのことであとまわしにしていたが、代役にアンタッチャブル・柴田と森三中・黒沢をゲストに迎えてリラックスしたムードの中、興味深い本音がポロポロと。
特に黒沢は稀代のラジオ好きとして有名だが、彼女の口から放たれるいまのTBSラジオに対する不満が非常に的確で、「よくぞ言ってくれた!」と膝を打ったリスナーも多かったのではないか。
しかもTBSの番組内でTBSへ苦言を呈するという、忖度のない正々堂々としたそのスタンスも、やはりまたラジオ愛を感じさせる。
ラジオとは元来そういうメディアなのだ、と。
特に黒沢が、いまだにかつての名番組『JUNK 雨上がり決死隊べしゃりブリンッ!』を終了させたという局側の判断に納得できていないというのは、個人的には大いに賛同するところだ。『べしゃりブリンッ!』は黒沢もゲストに呼ばれたことのある番組である。
当時彼女は愛聴していた番組からの出演オファーにあっさり乗るかと思いきや想定外のためらいを見せ、「私はいちリスナーとして番組を楽しんでいるだけで、出演することで番組を邪魔したくない」という旨の発言をしたことで、ラジオリスナーから大いに支持を受けたことを憶えている。
「ゲストが入ることで番組が培ってきた空気感が壊れがち」であるというのは、ラジオリスナーのあいだでなんとなく共有されている認識であったりするわけで、それをゲストに呼ばれた張本人が口にしたというのがとても潔かった。
いまやTBSラジオに苦言を呈する人間といえば神田伯山くらいしか思い当たらないが、たしかなリスナー目線を持った黒沢の発言に、ラジオ界はもっと注目すべきなのではないか。
そして先日もう中学生が出演したことでちょっと話題になったひとり喋りの実験枠『ZonE』が、早くも幕を閉じた。
だが最終回を天竺鼠・川原で締めくくるあたりに、この番組の気概を感じた。
最後のバトンを託された川原もまた、番組の自由な設定を最大限悪用するというか生かし切るというか、ただただ終始適当な英語を喋り続けるという傍若無人っぷり。
コントや漫画に出てくる博士が実験を必ず爆発で終わらせるように、最後の打ち上げ花火を派手に暴発させるフィナーレとなっった。こういう実験精神ならば、望むところである。