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テレビ/ラジオを自由気ままに楽しむためのレビュー・感想おもちゃ箱、あるいは思考遊戯場

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2021/6/10(木)のラジオ聴取日記~とにかく怒られたくない菊田~

木曜ラジオ

【聴いた番組】

『24時のハコ』(TBSラジオハナコ

『アッパレやってまーす!(水曜日)』(MBSラジオ

『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』(ニッポン放送

トータルテンボスのぬきさしならナイト! Season 2』(ニッポン放送 Podcast Station)

TENGA presents Midnight World Cafe ~TENGA茶屋~』(FM大阪

ハナコのハコ』はもはやミスター不確定要素・菊田の独壇場だが、そんな彼の行動原理が「とにかく怒られたくない」という一心であるというのはなるほど腑に落ちた。

それはまるで先生や親を怖れる子供のような行動原理で、怒られたくない人はいつも人目を気にしてビクビクしていそうなものだが、彼はむしろ自由奔放に見えるのが不思議だ。

いやその眼鏡の奥に潜む目からはビクビクしている感はなきにしもあらずなのだけれど、結果として取られている言動はむしろ蛮勇と言いたくなるものばかり。

考えてみれば多くの人は「怒られたくない」という気持ちも少なからずあるが、その一方では「褒められたい」という気持ちもあって、普通はむしろそっちのほうが強いかもしれない。

この二つの気持ちは、同じ感情の表裏であるようにも響くが全然別のような気もする。

言葉としては、「褒められたい」のほうがポジティブで、「怒られたくない」のほうがネガティブな印象がある。

「褒められたい」のほうが積極的で、「怒られたくない」は消極的だ。

だが結果的に表に現れる行動としては、「褒められたい」人のほうがむしろ萎縮してしまうことが多いような気がする。

というか、このラジオで生き生きとしているハナコ菊田の様子を聴いていて、初めて「褒められたい」と「怒られたくない」という二つの感情を、同じものではなく別々の感情として認識することができたような気がする。

いや厳密にはまだできていないが、別々に認識する必要を感じはじめたような気がする。

ポジティブに見える人の根っこに、ポジティブな動機や行動原理があるとは限らない。

むしろ逆のほうが自然なくらいかもしれない。

かもしれないばかりでよくわからない。

わからないから面白いということもある。