テレビに耳ありラジオに目あり

テレビ/ラジオを自由気ままに楽しむためのレビュー・感想おもちゃ箱、あるいは思考遊戯場

     〈当ブログは一部アフィリエイト広告を利用しています〉

2021/6/4(金)のラジオ聴取日記~コロナ禍のフリートーク問題とラジオコントの可能性~

金曜ラジオ

【聴いた番組】

『ぺこぱのオールナイトニッポンX』(ニッポン放送

マヂカルラブリーオールナイトニッポン0』(ニッポン放送

東京03の好きにさせるかッ!』(NHKラジオ第1

『問わず語りの神田伯山』(TBSラジオ

中川家 ザ・ラジオショー』(ニッポン放送

ぺこぱもそうだったが、今週は様々な芸人のラジオで《携帯電話番号の「090」始まりはおじさんの証し》というニュースを取り扱っていた。

たしかにメジャーすぎずマイナーすぎず、ラジオで扱うにはちょうどいい話題だが、かといってそんなに切り口が豊富にある話題でもない。

近ごろはどこのラジオも、作家やディレクターが予め台本に用意したタイムリーなヤフーニュース的トピックスを見ながらトークする形が増えてきている。

以前はもっとパーソナリティの個人的な話、たとえば芸人仲間と飲みに行ったエピソードや、収録の裏話などが多かったような気がするが、これも共通の話題ばかりが求められるSNS時代の必然なのだろうか。

――というよりは現実的に、芸人もコロナ禍で仲間やスタッフと飲みに行く機会が激減しているから、パーソナルな話題を選ぶのが難しくなっている、ということなのだろう。つまりは環境要因。

あとは単に僕がラジオを聴きすぎている、というだけの問題という説も……。

そんな中で『東京03の好きにさせるかッ!』は、そういった時代の流れなどどこ吹く風のラジオコント番組。

今回はゲストにシティボーイズのきたろうを迎え、彼らがもっとも尖っていたサブカル全盛期の興味深い話を展開。

そして注目のラジオコントは、きたろうの事務所の後輩であるラブレターズ塚本脚本による作品。

演じた03もきたろうも絶賛していたように、これがきたろうのとぼけたキャラクターを生かし切った素晴らしいコントで、聴き手の想像力をかき立てるラジオコントの可能性を改めて感じさせられた。