テレビに耳ありラジオに目あり

テレビ/ラジオを自由気ままに楽しむためのレビュー・感想おもちゃ箱、あるいは思考遊戯場

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2021/4/22(木)のラジオ聴取日記

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【聴いた番組】

『#むかいの喋り方』(CBCラジオ

『アッパレやってまーす!(水曜日)』(MBSラジオ

マヂカルラブリーオールナイトニッポン0』(ニッポン放送

パンサー向井が疲れている。

少なくとも、番組中に嘆き節が溢れるくらいには。

あれだけテレビに出ていれば当然だろう。人間として正しい反応だ。むしろ反応しなくなったらいよいよ危ない。

今週の放送では、明らかに警告のサインを出していた。

もちろん彼はプロだから、来週の放送ではすでに寄せられているであろう心配の声に対して、「大丈夫です。ちょっとオーバーに言ってみただけで、心配には及びません」と答えることだろう。

マネジメントサイドは、いったい何度同じ過ちを繰り返せば気がつくのか。

芸人には、本当にこういう売れかたしかないのか?

そんなはずはないだろう。

いつもはリスナーに寄り添い包み込むこの番組が、悲鳴を挙げているように聞こえた。

それはファンの耳には間違いなく聞こえても、身近な仕事関係者には届かない周波数なのかもしれない。

この声が届かないとしたら、その人は芸人を取り替え可能な道具だとみなしている人間に違いない。

もはや忙しさを有り難がる時代ではない。

われわれ受け手の側も、メディアで頻繁に見かける人をイコール人気者と思い込んでしまうのはやめたほうがいい。

受け手側に「量より質」という価値観が根づいていれば、送り手側もそれを意識するようになる。

この日の放送をきっかけに、状況が良い方向へ変わるのか、さらに悪化するのか。

放っておけば、売れれば売れるほど状況が悪化することは目に見えている。

もしかすると、そんな大ごとではないのかもしれない。

そうであってほしいと願うが、現実から目を逸らしてはならない。