寝耳に日刊ラジオレビュー 2021年11月10日(水)号~周回遅れのポッドキャスト~
【聴いた番組】
『ビジネスウォーズ 任天堂対ソニー』第2話「鋼の男」~第3話「ソニーの闘い」(ニッポン放送ポッドキャスト)
『#むかいの喋り方』(CBCラジオ)
『蛙亭のトノサマラジオ』(ニッポン放送 Podcast Station)
『アッパレやってまーす!(水曜日)』(MBSラジオ)
完全に周回遅れで申し訳ないが、いまさら『ビジネスウォーズ 任天堂対ソニー』にすっかりハマッてしまった。
昨日のレビューでは、主にソニー(プレイステーション)側から語られるっぽいと書いたが、続きを聴いてみるとそんなことはなかった。局面ごとに、多方面から立体的に語られる構造になっている。春風亭一之輔による語りもとてもいい。
問題があるとすれば、濃密な戦いの歴史をギュッと音声のみに圧縮しているため、多視点による語りとも相まって、聴いていてやや混乱し、巻き戻して聴き直す箇所もあった。普段ラジオを聴く緩めのテンションで聴きはじめると、一瞬で情勢を見失っていたりすることも。
物語展開が激しいため(だからこそ面白い)、いったん整理するために映像や図が欲しくなる場面もあるが、しかし内容は本当に秀逸であり驚きの吸引力。
しかしゲーム開発がここまで相手の出方を窺い、ライバルを強く意識したうえでおこなわれていたとは。パンサー向井が『半沢直樹』と同じくらいハマッたというのも、いまならわかるような気がする。