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寝耳に日刊ラジオレビュー 2021年9月19日(日)号~役者の品格~

日曜ラジオ

【聴いた番組】

安住紳一郎の日曜天国』(TBSラジオ

さらば青春の光がTaダ、Baカ、Saワギ』(TBSラジオクラウド

キョートリアル! コンニチ的チュートリアル』(KBS京都ラジオ)

エレ片のケツビ!』(TBSラジオ

『オードリーのオールナイトニッポン』(ニッポン放送

『和牛のモーモーラジオ』(文化放送

『日曜天国』のゲストは俳優の角野卓造。この世代の舞台上がりの俳優には幅広い役をこなす人が多いが、それが単純に経験や年齢によるものなのか、その世代特有の何かがあるのかと、時々考えることがある。

それは俳優に限ったことでもないのだが、たとえばいまの若い俳優が、数十年後にあの世代の俳優と同じような空気感をまとっているかというと、どうもそうはならないような気がして。

角野卓造の場合も、そのプライベートな話は役柄のイメージからするとずいぶんと「粋」な雰囲気があって、なんというか人としての「品」のようなものが言葉の端々から伝わってくる。

ふと語られるファミリーヒストリーまでもが、まるで大河ドラマのようで、この人は俳優になるべくしてなった人なんだなと思わされる。それはすでに成功している人が語っているからそう聞こえるのかもしれないが、やはりいまの基準から考えるとファンタジーのようなヒストリーだ。

『タダバカ』ラジオクラウドでは、先週に引き続いての「ハガキ職人育ってない問題」に、リスナーから問題点を完全網羅したメールが届く。

その中でも指摘されていた通り、たしかに聴き手としてこの番組に期待しているのは、「ルーティーン」よりも「ハプニング」であるような気がする。

どちらかというとラジオというのは、日常のルーティーンに溶け込む性質を持っているように思うが、そういう意味ではかなり特殊かつ貴重な番組であるのかもしれないと再確認。