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寝耳に日刊ラジオレビュー 2021年9月20日(月)号~ダイアン・ロス~

月曜ラジオ

【聴いた番組】

『ダイアンのよなよな…』(ABCラジオ

蛙亭オールナイトニッポンi』(ニッポン放送)ep.46,47,48

『パンサー向井のチャリで30分』(ニッポン放送) ゲスト:もう中学生

有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』(JFN系列)

空気階段の踊り場』(TBSラジオ

7年半のあいだ月曜の夜を照らしてきた『ダイアンのよなよな…』が、ついに最終回を迎えた。いまのところ、10月からはじまる彼らのラジオ新番組の発表はない。

素晴らしい番組が終わってしまうのはいつだって哀しいことだが、この番組は特に番組内流行が多く生み出された番組だったから、まるで学校でもの凄く仲の良かったクラスが卒業を迎えるような切なさがある。

それはクラス内の流行が、ほかでは通用しない共通理解によって成立しているからだが、この『ダイアンのよなよな…』内で生み出された流行の数々も、説明なしには通用しないものばかりだ。しかしそういうものほど、なぜかいとおしい。

それはある種の内輪ウケと見なされてしまうのかもしれないが、ダイアンにはその内輪を外へ外へと開いていく力があった。二人が幼少期に出会った友達の話であろうが家族の話であろうが、それを何も知らない人に向けて粘り強く語りかける言葉があった。

通常、内輪の話というのはすればするほど閉じていくように思われるが、彼らの場合はそうではなく、その輪はむしろ広がっていくように見えた。近ごろはそのいくつかをテレビでもするようになり、さらに広がっているように思う。

だがどんなに大きく広がる輪も、中心にそれを生み出す基地がなければ存在することができない。これまではその基地がこの番組だったように思うが、これからはどうなっていくのだろう。

とりあえずは彼らのYouTubeということになるのかもしれないが、むしろあちらはテレビバラエティの延長線上にあるような気がする。

僕は雨上がり決死隊はラジオが続いていれば解散していなかったと思っているし、ナインティナインはラジオという場所が二人をつなぎ止めたと思っている。

そんなこと言われても本人らに決定権がなければどうしようもないが、ダイアンほどラジオに向いている芸人は滅多にいるものではないと本気で思う。

なんとかラジオという場で彼らに遠からず再会したいものだと、心から願っている。ブレインスリープさんあたり、動いてくれないものだろうか(いやその前に、局が動いてくれればいいんだけど)。

【いま聴くべきお笑い芸人ラジオ~おすすめ全国版2020~】

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