【聴いた番組】
『ぺこぱのオールナイトニッポンX』(ニッポン放送)
『マヂカルラブリーのオールナイトニッポン0』(ニッポン放送)
『エイトブリッジのヤキトリエルボー』 #57(GERA)
『アッパレやってまーす!(水曜日)』(MBSラジオ)
『ぺこぱANNX』では、先週突如として番組テーマソングに決定した「GREEN MAN」をベースにした新コーナーが早くも始動。
フリートークの話題から新コーナーが立ち上がるという自然かつ理想的な形で、しかもこのスピード感とフットワークの軽さにはリスナーを巻き込む勢いを感じる。
「俺の応援歌」 のコーナーも自由度をグングン増していたので聴けなくなるのは寂しいが、あちらは終了ではなくいったん休止とのこと。
それにしても千葉ロッテ福浦の応援歌にしろ「GREEN MAN」にしろ、ぺこぱ二人の選曲センスは選ぶ時代といいそのメジャー/マイナー度合といい、なんだか絶妙なんだよなと改めて感じる。
いわゆるDJ芸人的な音楽通というわけでも完全なウケ狙いの選曲というわけでもなく、二人が本気で気に入っている曲のチャームが結果的に面白く伝わっているというのは、送り手と受け手の双方にとってとても幸せな構図なんじゃないかと思う。
それってもしかすると、まさにぺこぱとファンの関係そのものを象徴しているのかもしれない。
『マヂラブANN0』では、このたび「クリスタルジム」をオープンした野田クリスタルが語る「芸人マッチョ理論」に妙な説得力が。
芸人の世界は努力だけではどうにもならない「運ゲー」で、一方でトレーニングの世界は努力が確実に成果として表れる。だから芸人は筋トレにハマるのだと。
僕はこれをRPGの世界に感じていて、経験値さえ積めば誰でも強くなれるRPGの設定は、日々努力が報われないと感じている多くの人にとって一種の救いになっているのではないかと思うことがある。
ただそこにソシャゲの課金要素が入ってしまうと、努力や経験を金の力が圧倒的に上回ってしまい、全部台なしになってしまうのだが。
今回の『ヤキトリエルボー』は、番組内にあるひとつの企画を埋め込んだ形で進むちょっと特殊な回。
だがその企画の中心に別府ちゃんというトリックスターを配置することにより、結局誰がどこまでこの場をコントロールしているのか、誰のどんな感情がどのタイミングで立ち上がっているのかがすっかりわからなくなってゆく。そんな混沌とした状況が生み出されていくプロセスが面白い。