テレビに耳ありラジオに目あり

テレビ/ラジオを自由気ままに楽しむためのレビュー・感想おもちゃ箱、あるいは思考遊戯場

     〈当ブログは一部アフィリエイト広告を利用しています〉

寝耳に日刊ラジオレビュー 2021年9月23日(木)号~ぺこぱの地下芸人愛とウインナー愛~

木曜ラジオ

【聴いた番組】

『ぺこぱのオールナイトニッポンX』(ニッポン放送

『アッパレやってまーす!(水曜日)』(MBSラジオ

『ぺこぱANNX』は元来自由度の高い番組だが、今回は特に前後半の振れ幅が凄かった。

前半はかつての地下芸人時代を振り返る話。吉本芸人が若手時代の話をするのはお馴染みだが、いっぽうでそれ以外の芸人が若手ライブシーンの話をするのは、意外と珍しいかもしれない。オードリーくらいだろうか。

いまや華のある二人から「地下芸人」という言葉を想像するのは難しいが、かつての同胞たちの名前を挙げては懐かしむ彼らの語り口を聴いていると、やはりルーツに対するたしかな愛着のようなものを感じる。

彼らがどんなシチュエーションに置かれても打たれ強くアドリブを発揮できるのは、やはりその時代に培われた舞台経験に裏づけされているからなのだろう。あるいはこのラジオに流れる親密な空気感も、かつてのホームであった地下ライブの小劇場をイメージして生み出されているのかもしれない。

そして番組後半は、がらりと変わって脳天気な新コーナー「あらびきポークフランク」が幕を開ける。

先週もここで触れたとおり、自由すぎてどこへ向かうのかわからない、ただ面白さだけが求められるコーナーだが、これが早くも無軌道なままドライブしはじめている。初速が良すぎると飽きるのが早い可能性もあるが、この先どう転がっていくのか楽しみだ。

『アッパレ水曜日』では、休養していた柏木由紀が復帰したかと思いきや、即座に次回での卒業が発表されて驚く。近ごろは特に、ケンコバアンガールズとの連携も上手くいっているように感じていただけに残念。

こうなってみると、彼女の休養中に様々なAKB勢がピンチヒッターに起用されていたのは、常に新メンバーの公開オーディションが行われていたという意味になるのかもしれない。これでまったく初めての人がレギュラーになったら、それはそれで面白いが。