寝耳に日刊ラジオレビュー 2021年9月11日(土)号~春日の失念と阿諏訪の乱~
【聴いた番組】
『オードリーのオールナイトニッポン』(ニッポン放送)
『三四郎のオールナイトニッポン0』(ニッポン放送)
『さらば青春の光がTaダ、Baカ、Saワギ』(TBSラジオ)
今回のスペシャルウィークはオードリー若林が「好きな人に会うウィーク」なのか、火曜日の『星野源のANN』へのゲスト出演に続いて、自らのANNには常々会いたいと熱望していた卓球の石川佳純選手が登場。
「試合では、若い頃よりもいまのほうが緊張する」といった真面目な話から、「お茶をするならお洒落すぎないドトールがいい」といったくだけた話まで、やはり若林が石川選手に日ごろから注目しているからか、無理なくごく自然にトークが引き出される。
しかし途中で、春日が『炎の体育会TV』の収録で石川選手と話したことがあるのをすっかり忘れていた、という大失態が発覚。
だがそれが結果的にはこの日の笑いの軸になっていくあたり、さすがこの番組らしい展開というか、やはり春日は奇跡を起こす男であるというか。
『三四郎ANN0』では、三四郎の同期芸人であるうしろシティ阿諏訪が大暴れ。
当初は小宮の通風を改善させるための企画であったにもかかわらず、途中からはすっかり「キャンプ芸人」阿諏訪をイジり倒す流れに入り、最後はカオスになって終わるという、こちらもまた実にこの番組らしい展開。
映像がないと何がどうなっているのか、聴き手には状況がわからないのだけれど、たぶんわからないほうがより混沌とした空気感が伝わって面白いという意味で、カオスというのは逆にラジオ向きの展開であるのかもしれない。