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2021/7/16(金)のラジオ聴取日記~「遠交近攻」の伯山~

金曜ラジオ

【聴いた番組】

『問わず語りの神田伯山』(TBSラジオ

中川家 ザ・ラジオショー』(ニッポン放送

『シソンヌの“ばばあの罠”』(RKBラジオ

『JUNK おぎやはぎのメガネびいき』(TBSラジオ

石田ひかりも聴いているという『問わず語りの神田伯山』。

援軍はいつも遠くからやって来る。あるいは居るだけで寄っては来ないという可能性。

明らかな才能が輝いている人というのは、近隣からは警戒されやすく、遠くからは羨望の眼差しを向けられる。

それぞれに見えている光は実のところまったく同じものなのだが、近すぎると眩しすぎて目を背けたくなり、遠くからだとその光はなんの抵抗もなく美しく見える。

才能というのは、どうやら射程距離が遠いものらしい。

結果として、その人間関係は目指しているわけではなくとも「遠交近攻」になりがちになる。

なんてことを考えながら続きを聴いていると、やがて「恩」と「仇」のラリーで成立している伯山流コミュニケーション術(?)が明らかになって、たしかにこれをやっていると「遠交近攻」になるのは必然かとも思う。

しかしこれもまた、近くにいる人は結構大変だったりするのかもしれないが、遠くから見ると輝いて見える。

つまりこうしてラジオで聴いているぶんには文句なしに面白く、これはあるいは喋りを面白くするという着地点から巧妙に逆算されたあえての距離感なのかもしれない、などと一瞬思ってみるが、やはり他人との間合いの取りかたというのも、才能というものの一種なんだよなと思い直してみたり。