2021/6/7(月)のラジオ聴取日記~ラジオに特別な思い入れのない芸人たちのラジオ~
【聴いた番組】
『シソンヌの“ばばあの罠”』(RKBラジオ)
『キョートリアル! コンニチ的チュートリアル』(KBS京都ラジオ)
『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』(JFN系列)
『さらば青春の光がTaダ、Baカ、Saワギ』(TBSラジオクラウド)
『チョコレートプラネットの東京遊泳』(文化放送)
近ごろは、なぜか『ばばあの罠』のテンションが自分にはちょうどいい。
もともとシソンヌのネタは好きだったのだが、近ごろはラジオでのリラックスした雰囲気もまたいいと思えるようになってきた。
あの緻密なネタとは対照的に、野球、ゲーム、漫画、下ネタなどが、特に先も見えないままに繰り出される感じが。
しかし意外なことに、二人はこれまであまりラジオを聴いてこなかったようで、芸人としてはむしろ珍しいタイプだろう。
そういえばチュートリアルの二人もFMくらいしか聴いたことがないらしいが、彼らの番組は1000回も続いている。
この二組に通じているのは、どちらもネタで最高ランクの評価をされながらも、ラジオは地方局でとても自然体な感じで放送されているということ。
ラジオをやっている芸人は学生時代から芸人ラジオ好きであることが多いが、そういうラジオはよく言えば気合いが入っていて、悪く言えばラジオに対しての気負いがあるとも言える。
先人へのリスペクトは強いモチベーションにもなるが、それが足枷になり型にはまってしまう危険性も孕んでいる。
僕は基本的には、ラジオ好きなラジオパーソナリティのラジオこそを信頼してきたのだが、気づけば案外真逆の、ラジオに特別な思い入れのない芸人のラジオも結構聴いている。
このパターンで結構意外だったのは、かつての『バカリズムのオールナイトニッポンGOLD』で、バカリズムは明らかにラジオのハガキ職人とかやってそうなタイプであるにもかかわらず、ラジオとはほぼ縁のない生活を送ってきたという。
そしてそんな彼の番組が投稿職人から絶大な支持を受けていたのが、とても不思議な構図に見えた。
しかし世の中というのは案外そういうもので、外側から入ってきた人のほうが突破口を開いたり、新しい空気を持ち込めたりすることも少なくない。
その場合にはもちろん、「本ネタが面白い」という大前提が必要不可欠なのかもしれないけれど。