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テレビ/ラジオを自由気ままに楽しむためのレビュー・感想おもちゃ箱、あるいは思考遊戯場

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2021/5/14(金)のラジオ聴取日記

金曜ラジオ

【聴いた番組】

中川家 ザ・ラジオショー』(ニッポン放送

『問わず語りの神田伯山』(TBSラジオ

マヂカルラブリーオールナイトニッポン0』(ニッポン放送

『ラジオショー』はとろサーモンがゲスト。

久保田の夜のバイト時代の話が、ほぼ『ハードボイルドグルメリポート』レベルの際どさで面白い。

しかしその根底にある動機が、「結果を出して褒められるのが初めてだったから」というのが切なく、実は話の肝だったかもしれない。

伯山ラジオは、ドラマ出演の依頼を、マネージャーである奥様の「濡れ場NG」判断により断らざるを得なかった、という話。

終始、「自分がいかに美人女優との濡れ場をやりたかったか」という願望を、手を変え品を変え表明してるだけなんだけど、これが言えば言うほど面白くなっていくのがこの人の凄さ。

感情が高ぶったここぞというところで、声を割れんばかりに張り上げる箇所の的確さと思いきりの良さ。その見極めのセンス。

そういった要素が講談により培われた技術なのか、あるいは本能の叫びなのか、聴いていて区別できないほどにまで高められているから、笑わせにかかる場面でどんなに声を張り上げても嫌味やあざとさを感じない。

この「あざとさが見えるか見えないか」は、ラジオのフリートークにおいて案外重要な一点であるように思う。

だからといって見えなければ良い、というものでもなくて、見えそうで見えないくらいが良い。ような気がする。

いや、見えるならいっそ見えすぎてしまえば、それはそれで面白いか。