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寝耳に日刊ラジオレビュー 2021年10月15日(金)号~コントが始まる~

金曜ラジオ

【聴いた番組】

『問わず語りの神田伯山』(TBSラジオ

マヂカルラブリーオールナイトニッポン0』(ニッポン放送

コウテイの銀蛾・流電音(ギガ・ルデオ)』(MBSラジオ

クリープハイプ 尾崎世界観 声にしがみついて』(JFN系列)

中川家 ザ・ラジオショー』(ニッポン放送

今週の『問わず語り』では、伯山の「弟子なき妄想ボウリング大会」が炸裂。

これまで何人かの弟子志願を断ってきた伯山が、いよいよ10月から弟子募集をすると満を持して公言したにもかかわらず、ひとりたりとも弟子志願者がやってこないという嘆き節のフリートーク

だがそうやって自虐トークを重ねてゆく中から、実は弟子の名前をいくつか前もって考えていたという面白くも切ない話になり、そこから不意に架空の弟子キャラクターが立ち上がると、そのままシームレスに「伯山と弟子だらけのボーリング大会」という即興ひとりコントへと入ってゆく見事な流れ。

そうなってしまえばもはや講談師の真骨頂。出来の悪い弟子どもをキャラづけして演じわけ、時にはそれぞれの言動に可愛気も見出しつつ、架空のボーリング大会が盛り上がりを見せれば見せるほどに、最高に虚しい笑いが生み出される。

こういうふうにフリートークから不意にコントが立ち上がる瞬間というのが、どうにも僕は異様に好きらしく、こういう場面に立ち会えると本当にラジオを聴いていて良かったと思うのだった。