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テレビ/ラジオを自由気ままに楽しむためのレビュー・感想おもちゃ箱、あるいは思考遊戯場

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2021/8/7(土)のラジオ聴取日記~想定外の苦手分野~

土曜ラジオ

【聴いた番組】

三四郎オールナイトニッポン0』(ニッポン放送

『土曜ワイドラジオTOKYO ナイツのちゃきちゃき大放送』(TBSラジオ

『シソンヌの“ばばあの罠”』(RKBラジオ

三四郎ANN0』は、相田が初めての欠場で小宮ひとりの放送。

しかし小宮の滑舌が悪すぎるため、提供クレジット等のお知らせ部分のみ相田の録音素材を流用するというトリッキーな構成。

むしろ肝心のひとり喋りのほうは、電話出演ゲストのお蔭もあってわりとスムーズかつ意外性のある展開で、もちろん二人の息が合ったときのグルーヴ感のようなものには到達できないにしても、これはこれで面白かった。

人にはいろいろな、ピンポイントな苦手分野があるものだ。

『ちゃきちゃき』は、えのきどいちろう出演回。番組的には「吉岡里帆出演回」なのだろうけれど、個人的にはえのきどいちろうこそが聴く動機。

こちらでもいま話題の、河村名古屋市長が金メダルを噛んだ件に関して。

あれはもちろん酷い所業だし、SNSでは「愛知でトヨタに逆らうとこういうことになる。ほら見たことか」と盛り上がっているが、それもまた圧力の出所が変わっているというだけで、相手を圧力で屈服させるパワハラの構図になってしまっている、と。

市長の権力を盾におこなったことに対し、大企業の経済力とブランド力をバックに反撃する。もちろん企業側は正当に抗議しているだけなのだが、無関係な人たちがそこへ乗っかってある種の爽快感を感じてしまうとなれば、これはまさにパワハラの構図になってしまうわけで。

普段は権力に嫌悪感を感じている人までもが、都合のいいときだけ権力を頼みにするというのは、やっぱり健全とは言えない。

だがどうしてもSNSという場所には、明らかにそういう「乗っかり」を誘発する磁場があって、その危険は常に認識しておかないといけないな、と改めて考えさせられた。

まあでもそういう権力の応酬を抜きにした個人レベルでフラットに考えてみれば、あれは誰が誰に対してやっても酷いことだし、ああいうずうずうしさを頼もしさと誤解してついついトップに選んでしまうのは、いい加減辞めたほうがいいと思うのだが。