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2021/7/20(火)のラジオ聴取日記~笑って許して~

火曜ラジオ

【聴いた番組】

空気階段の踊り場』(TBSラジオ

コウテイの銀蛾・流電音(ギガ・ルデオ)』(MBSラジオ

『TOKYO M.A.A.D SPIN』(J-WAVE) ゲスト/中原昌也

『ハイパーハードボイルドグルメリポート no vision』 #13(Spotifyポッドキャスト

かまいたちの ヘイ!タクシー!』(TBSラジオ

『踊り場』では「サイコゥ!サイコゥ!サイコゥ!」のコーナーがレアな展開を見せる。

水川かたまりがいつものようにメールを紹介すると、近ごろメールがコーナーの主旨からズレてきているという話に。

そこから、

かたまりが「基本形のメールが届きません!」と率直に嘆き、

もぐらが「それはあなたが基本形を読んで来なかったからでしょ」と教師のようにたしなめる。

これぞまさに、先週パンサー向井が『チャリで30分』で言っていた、「空気階段はかたまりがしっかりしているように見えて、実はもぐらのほうがちゃんとしている瞬間がある」という一面が見えた瞬間で、ひとことでズバッと本質を突くもぐらの冷静な分析力にハッとさせられる。

たしかに投稿コーナーでは、パーソナリティが求めている方向のメールをあまり読まないと、投稿者はそういうメールは読まれないものと自動的に判断して誰も送らなくなっていく。

これは僕の投稿者としての経験でもあるし、また『週刊少年ジャンプ』で投稿コーナーの担当編集をやっていたときに感じたことでもあるのだけど、採用する側は、時に面白さよりも方向性を取るべき場面があって、それはコーナーとしての形を維持するための苦渋の選択であったりもする。

でもそこで、方向性がどうであろうがとにかく面白いものを読む、というクオリティ最優先の選択肢も、ここまでネタの質で勝負してきた彼ららしいと思う。

そしてその代償としてコーナーが短命に終わるかと思いきや、ジングルとして募集を続けるという第三の選択肢を提示してくるあたりの、この「転んでもただでは起きない」感じを、むしろ頼もしいと感じたりもするのだった。

それにしても今回は、直前に起きたもぐらの遅刻事件から勃発するであろう喧嘩を、それを先読みしたリスナーからの提案により、互いを「ぽんちゃん」「おかわり先生」と呼びあうルールを設けることによって回避するという流れが秀逸で。

見るからに食が細そうなほうが「おかわり先生」で、もぐらを名乗っているほうにたぬき感の強い「ぽんちゃん」という呼び名をつける絶妙に脱臼した感じも、独特の「抜け感」があって場を和ませる素敵なネーミング。

こうやって許しちゃうから遅刻癖って直らないんだよなぁと思いつつも、「笑ったら許す」(和田アキ子イズム?)というのは、芸人としてとても正しい姿勢なのではないかと思ってみたり。

コウテイの月イチラジオ『ギガ・ルデオ』は、来月の放送がない代わりに有料配信イベントをやるとのこと。

最近は本放送よりもこういったイベントの集客数で人気を証明するほうが、週イチレギュラー化復帰へのアピールになるのかもしれない。

『TOKYO M.A.A.D SPIN』は先週に引き続き、中原昌也ゲスト回後半戦。

今度こそ小説の話になるかと思いきや、冒頭ちょっと触れただけであとはすっかり映画と音楽の話に。

やっぱり映画や音楽のほうが好きなんだなぁと感じつつ、中原昌也の話を聴ける貴重な機会となった。