テレビに耳ありラジオに目あり

テレビ/ラジオを自由気ままに楽しむためのレビュー・感想おもちゃ箱、あるいは思考遊戯場

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2021/7/5(月)のラジオ聴取日記~笑いと安心~

月曜ラジオ

【聴いた番組】

『パンサー向井のチャリで30分』(ニッポン放送

『もう中学生のデドコロ』(KBS京都

有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』(JFN系列)

『さしよりからし蓮根』(ラジオ関西

『向井と裏方』#17・18(AuDee) ゲスト:戸波ディレクター

『パンサー向井のチャリで30分』のゲストに空気階段

ブレイクのきっかけを訊かれて、「もぐらの結婚」とはっきり答えていたのが、世間というものの実体を見事に言い表していたように思う。

それまで若手向けの劇場ですら得体の知れない奴だと思われていた人たちが、結婚した途端、ガラリとイメージが変わって抵抗なく受け容れられやすくなる。

世間の価値観というものは日々更新されているようでいて、ひと皮剥けばその実まったく新しくなってなどいないのかもしれない。

「結婚」という記号により受け手が「安心感」を得られるというのはいまだもって事実らしく、思い切って笑うためにはその「安心感」というやつがどうも事前に必要らしい。

昔は結婚していない会社員は出世できないという不文律があって、昨今はかなりなくなってきたと思っていたけれど、どうやらそういった価値観というものは世間一般にもっと根深く横たわっている。

もちろん空気階段の二人に何か問題があると言いたいわけではなくて、むしろブレイクのきっかけを謙虚かつ客観的に把握できている彼らの聡明さに驚く。

ラジオ制作スタッフにパンサー向井が話を訊く『向井と裏方』は、『問わず語りの神田伯山』でお馴染みの戸波ディレクター回をようやく聴いた。

とにかく下ネタがポンポン口を突いて出てくるあっけらかんとした人で、ラジオ好きな業界志望者を気持ち悪がっているのが面白かった。

ラジオは「陰キャ」が開き直るためのメディアみたいに思われがちだが、そこに甘んじるのではなくもっとモテる人のラジオを聴くべきだ、という主張には、いろいろと考えさせられるものがある。