2021/6/15(火)のラジオ聴取日記~人間の心を語りはじめたロボ中学生~
【聴いた番組】
『もう中学生のデドコロ』(KBS京都)
『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』(ニッポン放送)6月14日回 ゲスト/三四郎
『ダイアンのよなよな…』(ABCラジオ)
『ハイパーハードボイルドグルメリポート no vision』 #08(Spotifyポッドキャスト)
『もう中学生のデドコロ』、ここまで矢継ぎ早な妄言を速射砲的に続けてきたもう中が、3回目にして突如フリートークらしいフリートークを披露しはじめる。
本人曰く、2本録りだった前2回の放送を自ら聴いてみたところ、ポンポン話題が飛んでロボットが喋っているように聞こえ、そこから学習したとのこと。
それこそまさに人間離れした離れ業だったわけだが、相方役のダンビラムーチョ原田も言っていたように、今回のオープニングトークは「大御所司会者と久々に共演した話(実はしばらく共演NGを出されていたのかも)」という、グッと人間的な内容に。
それにより番組は初めての落ち着きを見せるが、それはそれで微笑ましく聴けるのは彼のキャラクターによるものだろう。
たしかに初めて聴くリスナーを取り込むには、このあたりのロー寄りのギアも時には必要なのかもしれない。
しかもその直後には、「今週の一音目」と称して、「階段で物を落として止まんなくなった音」を流すという突拍子もない展開に即座に戻るものだから、その前にしていた人間味のあるオープニングトークはむしろ、ここでの飛躍を際立たせるための遠大なフリであったようにも思えてくる。
こういう実験を繰り返せるのが、2ヶ月限定というこの「芸人お試しラジオ」枠の利点でもある。
ここではリスナーがパーソナリティをお試しするだけでなく、パーソナリティもいろいろと試行錯誤しながら、この先長距離を走るためのバランスを模索していくことができる。そのプロセスもまた面白い。
高田文夫もまたアドリブの速射砲だが、小宮もそれに負けてはいない。
ボケの千本ノックを、あっぷあっぷしながら拾い続ける小宮が面白くてしょうがない。
その横で平然とアシストしたりしなかったりの相田も絶妙なポジショニングで、この稀有なフォーメーションは定期的に聴きたくなる。