【聴いた番組】
『安住紳一郎の日曜天国』(TBSラジオ) ゲスト/みうらじゅん
『もう中学生のデドコロ』(KBS京都)
『土田晃之 日曜のへそ』(ニッポン放送) ゲスト/ケンドーコバヤシ
『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』(JFN系列)
『さらば青春の光がTaダ、Baカ、Saワギ』(TBSラジオクラウド)
『宮下草薙の15分』(文化放送ポッドキャスト)#76 ゲスト/トム・ブラウン
『日天』は年に一度のみうらじゅんゲスト回。
安住アナとみうらじゅんの親和性については、この番組のリスナー以外にはあまり知られていない部分だろうけど、やはりこの二人が不思議としっくり来るのは、どこか思考回路に近いところがあるからだろう。
その前提には、安住アナからみうらじゅんへのリスペクトが間違いなくあって。
そして相変わらずこの番組は、リスナーからのメールもクオリティが高い。
この日はテーマが「父の日」ということもあって、父への感謝を述べるメールが来るかと思いきや、むしろ父への不満を鮮やかに笑いに変える秀逸なメールが続々と。
深夜ラジオに届くネタメールとはまた別種の、実体験に基づくユーモアがある。
『デドコロ』はもう中学生が、お笑いの影響元に関する質問に対して芸人の名前ではなく、幼少期のトラウマ的衝撃体験の数々からインスパイアされている、と答えたのが印象的だった。
昨今は特に若手コント師に顕著な傾向だが、先輩芸人への憧れから芸人を目指したという者が多い。
だがそれはそれで賞レースへの馴染みは早い代わりに、既存の枠組み内に閉じこもってしまうきらいがあって、その先物足りなく感じられることがある。
それに対してもう中の「あらかじめ枠からはみ出している感じ」は、こういう個人的なルーツからも来ているのかもしれない。
枠外にある人は、周囲に馴染むまで時間がかかるぶん、いったん世間に認知されればポテンシャルの爆発規模は大きい。
いわゆる「破天荒芸人」とはまた別方向の、しかしやはり確実にどこか「はみ出している」彼の出発点は興味深い。