『日刊サイゾー』ラジオコラム「逆にラジオ」第2回更新~『安住紳一郎の日曜天国』~
『日刊サイゾー』のラジオ批評連載コラム第2回です。
【局アナの枠を飛び出したマジカルな思考回路の冒険『安住紳一郎の日曜天国』】
http://www.cyzo.com/2012/07/post_11101.html
安住さんの思考回路は、土屋賢二やえのきどいちろうや内田百閒のエッセイに近いねじれ方をしているような気がします。
本当は誰しもがそれくらいねじれた脳を持っているのかもしれないのに、それをなかったことにして社会生活を送っている。テレビでの安住さんの仕事っぷりにもそういった機能性を感じることがあるけど、ラジオの彼はその生の思考回路を存分に解き放っているように思えます。
とはいえ思考回路を正確に解き放つには、豊潤な言葉とそこから的確な言葉を選び取るセンスが必要で、それはアナウンサーという仕事だからこそ身につくものなのかもしれないし、もともとそういう言語感覚を持った人なのかもしれない。他のアナウンサーにはあまりない能力だと考えると、やっぱり後者かなと思いますが。
コラム内で紹介したようなオープニングトークの大半はポッドキャスティングでも聴けるので、ぜひ聴いて脳を揺らしてみてください。