寝耳に日刊ラジオレビュー 2021年11月2日（火）号～過剰発言と過剰報告～
【聴いた番組】
『まだ帰りたくない大人たちへ チョコレートナナナナイト！』（SBSラジオ）
選挙特番の発言で方々から叩かれた太田光が、『カーボーイ』でその件について語った。
僕はこの件に関しては、というかこの件に限らずすべてにおいて本来そうあるべきなのだが、是々非々のスタンスで接するべきだと思っている。
個人的には、太田の政治家に対する言葉にはいくつか度を超して失礼なものがあったと思うし、そもそも本質を突く太田のスタンスは、制限時間の厳しい選挙特番には向いていないと感じたが、しかし中には注目すべき発言もあったと思う。
太田本人も、この日の『カーボーイ』で岸田首相に一番訊きたかったこととして挙げていた、「成長成長と言うけれど、いまの時代における成長とは何か？」という根源的な問いは、たしかにいま政権を担う人に必ず問わなければならない質問だろう。
あとは『太田総理』等の番組で彼が政治家と議論を闘わせてきた歴史を知っているか否かでも印象はだいぶ変わるだろうし、やはり口調や姿勢の印象も大きいとは思う。
そしてもちろん失礼なところはあったとは思うが、だからといって「相手が政治家なのに」という意見には賛同できない。先生先生と呼ばれているからといって、彼らは特に偉いわけでも特別扱いされる権利を有しているわけでもない。そこは普通に、人と人との接しかたとしてどうか、というレベルで判断されるべきところだろう。
『チョコナナ』ではついにアルピー酒井と矢端アナ本人らの口から、堂々の婚約報告が。いやそれどころか、誰も訊いていないレベルののろけ話までてんこ盛りで、さすがに相手の親に挨拶に行ったときの話までし出すとは思わなかった。
正直、この番組は久々に聴いたのだが、リスナーからのメールや関係者のリアクションも温かく、地方局の番組ならではの一体感のようなものを改めて感じた。
