テレビに耳ありラジオに目あり

テレビ/ラジオを自由気ままに楽しむためのレビュー・感想おもちゃ箱、あるいは思考遊戯場

     〈当ブログは一部アフィリエイト広告を利用しています〉

『バカリズム御一考様』2013/3/22放送回~こぢんまり期待できる大喜利三昧~

いよいよ来たバカリズム冠番組パイロット版。4/2(火)からレギュラー放送がスタートするらしい。しかし公式HPを見ると「2ヶ月限定のレギュラー放送決定!」と書いてあり、のっけからどうも及び腰な感じが否めない。その割にはこうやって1時間SPをレギュラー放送前にお披露目するあたり、押してるんだか押してないんだかよくわからない謎の待遇。

内容自体は全編バカリズムの得意ジャンルである大喜利に特化したもので、企画により見せ方に違いはあるが、実質的には一本調子である。ただ、「苦手なことをやらない」ことにより、全体のクオリティがキープできるのも確かで、麒麟川島、次長課長井上、おぎやはぎ小木、ロバート秋山大喜利巧者を集めているとなればもはや鉄板といっていいだろう。

その人選からもわかる通り、番組的には『フットンダ』と『OMOJAN』と『IPPONグランプリ』を足したような内容で、このパイロット版を観る限り、安定した面白さは期待できそうだが特に新鮮味やインパクトは感じられなかった。個人的には充実した大喜利を見せてくれればそれだけでかなり満足なのだが、新番組にしては想定内の領域にこじんまり収まりすぎている印象があるのも確か。良くも悪くも「大喜利の幕の内弁当」といった感じである。

冠番組とはいえ、なにしろ最初から「御一行様(をもじって御一考様)」と言っているくらいなのでバカリズムの世界観を表現するというようなタイプの番組ではなく、いち回答者として大喜利に参加しているという程度なのもちょっと思い切りが足りないような気が。もっとバカリズム寄りに作ってほしい気もするが、それだと彼のネタDVDとあまり差がなくなってしまうというのもあり、テレビらしい開放感が生まれにくいというのもあるのだろう。

そもそも2ヶ月で終わってしまうようなので、あまりここから先の進化や変化を期待するわけにもいかず、とりあえず安定した大喜利を楽しむ番組として期待するのが順当なのかもしれない。